麻酔

日帰り全身麻酔とは

涙道の治療を受けられる患者さんの中には、手術は痛そう、怖そうと心配をされる方が多いと思います。 また、入院となれば仕事や育児など日常生活に支障をきたしてしまう、いわゆるダウンタイムへの抵抗もあるでしょう。

仙台なみだの眼科クリニックでは、「日帰り全身麻酔手術」を行っています。 これは従来の涙道治療の障壁を取り払い、「痛みのない手術」「入院を伴わない手術」を両立させたシステムです。

全身麻酔では、意識と痛みを取り除いて手術時の苦痛をなくします。手術中の血圧や脈拍も制御できるため、出血の少ない安全な手術を行うことができます。

当院の全身麻酔は、日帰り治療に特化しております。
このような治療システムを可能にしているのは、(1)高い技術力に裏付けされた短時間手術、(2)豊富な知識と経験をもつ麻酔科医、(3)目覚めの早い新しい麻酔薬の登場です。 全身麻酔下にて手術を行った後は、麻酔がきちんと覚めていることを確認してから帰宅していただきます。

日帰り手術のメリット

日常生活を続けながら治療ができる

忙しいビジネスマンやお子さんを抱えたお母様など、お仕事やお家を空けられない方にも安心です。朝から夕方までの日帰り手術なら、拘束時間が大幅に短縮できます。

入院に伴う面倒が少ない

子供の世話を他人にお願いしたりと、周りの方に迷惑をかけず治療できます。

費用が安く済む

医療費の多くを占める入院費がかかりませんので、2~5割の費用削減となります。

身体への負担が軽い

術後の生活復帰が早ければ早いほど、身体への影響も少なくすみます。健康な患者さんを健康なまま、ご自宅へお戻しいたします。

全身麻酔の流れ

1.モニター機器装着

手術室に入りましたら手術台に移っていただき、血圧・心電図などを取り付けます。
手術の前に薬剤の投与および水分確保のため点滴します。

2.麻酔導入

酸素マスクから酸素を吸入。点滴から麻酔薬が投与され始めると、だんだんと意識がなくなっていきます。口から喉へ呼吸管を挿入し、手術中の呼吸を人工呼吸により管理します。

3.手術開始

麻酔が効いていることを確認し、身体の状態が安定したら手術が始まります。全身麻酔では手術終了まで意識がない状態になるため、途中で覚めてしまう様な心配もありません。

4.手術終了

手術が終わると麻酔を覚まします。
手術終了後から覚醒までの間は麻酔が浅くなり、手術室内の音やスタッフの声が聞こえることがあります。

5.覚醒

意識がはっきりとし、呼吸が安定したことを確認してから呼吸の管を抜きます。

6.帰宅まで

麻酔終了後、ご自身で充分な呼吸ができ、血圧・心拍数が安定していることを確認します。安全が確認された後に手術室を出て回復室(リカバリー室)で休んで頂きます。きちんと歩けることを確認した後に帰宅となります。手術終了からおよそ2~3時間で帰宅できます。

Q&A

手術当日に帰宅して、本当に大丈夫ですか?

日帰り手術を可能にしたのは、最近の麻酔の進歩によります。
日帰り手術には、麻酔及び手術手技の技術向上がされたエキスパートのみが行うことができる、医療サイドの高度な技術と経験が重要です。常に最新の技術を導入するように努力しておりますので、ご安心して日帰り手術をお受けください。
「長く入院するほうが合併症が少ない。」とか「長く入院するほうが病気の治りが良い。」ということはありません。むしろ長期入院による弊害もあります。健康な方を健康なままでお戻しするのが日帰り手術です。

持病があっても大丈夫ですか?

日帰りに限ったことではありませんが、安全に全身麻酔を受けるには身体が健康である必要があります。

手術適応基準
下記に記載されているような方は、手術をお引き受けできない場合があります。

  • 心筋梗塞や心不全などで、著しく心機能が低下している方
  • 肺炎・喘息・肺気腫などで、著しく呼吸機能が低下している方
  • 高血圧、糖尿病のコントロールが不十分な方
  • 人工透析中の方
  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方

上記に該当しない場合でも、医師が適応範囲外と判断した場合、または手術前検査の結果に問題があった場合には、手術をお引き受けできないことがあります。

自宅が遠い場合はどうしたらいいでしょうか?

術後の安全のため、手術当日の帰宅の可否・近隣ホテルへの宿泊の要否の判断は、事前に医師が決定しています。

  • 帰宅時から翌朝まで、ご家族の付添いが可能なこと
  • 公共の交通機関ではなく、患者さん以外が運転する車、またはタクシーによる帰宅が可能であること
  • 上記移動手段による当院からご自宅までの移動時間が、1時間30分以内であること

ご自宅まで1時間30分以上かかる遠方の方には、手術当日は仙台市内のホテルに1泊されるようお願いしております。その場合、必ず付添いの方と一緒にご宿泊(同室)ください。安全確保のため、術後24時間は患者さんがお一人になることのないよう、ご協力をお願い致します。

手術後に体調がすぐれない場合はどうしたらいいのでしょうか?

手術後、体調不良が理由で帰宅が困難になることはほとんどありません。万が一、はき気が強いなど日帰りが困難であると判断された場合には、近隣の総合病院へ1泊入院出来るよう連携を取っております。

帰宅後に困った症状がでたらどうしたらいいでしょうか?

手術当日は緊急連絡先に電話することができます。当直の看護師が電話対応致します。

低濃度笑気ガス麻酔による鎮静

局所麻酔のデメリット

涙管チューブ挿入術は短時間で終了し、疼痛もすくないため局所麻酔で行います。 ただし局所麻酔では意識がはっきりしていますので、患者さんのなかには不安や緊張で恐怖を感じてしまい、苦いトラウマとなる方もまれにございます。

笑気とは

笑気は治療中の痛みや不安を和らげてくれる作用のある医療用ガスです。 古くから歯科領域で使用されてきました。 吸入すると気持ちが落ち着きリラックスできます。 鎮痛作用もあることから、痛みについても感じにくくなります。 さらに笑気を吸入しながら局所麻酔を行うことで、「痛みをとるための麻酔が痛い」というジレンマも軽減されます。

効果の発現と消失は極めて速やかです。 吸入すると速やかに効果を表し、中止すれば直ちに排泄されるという性質を持っています。吸入中止後数分で帰宅可能となります。

安全性について

呼吸器や循環器にほとんど影響を与えません。
肺や心臓に障害を持っている患者さんにも安全に使用できます。

鎮静法では笑気を30%以下という低い濃度で(全身麻酔で投与する場合は50%-70%)、鼻呼吸により70%以上の酸素とともに吸入させる極めて安全性の高い方法です。

どんな方に向いているか

ほとんどの患者様は従来通りの局所麻酔での手術で問題ありませんが、眼の手術が怖い、不安が強いなど、どうしても恐怖感が勝ってしまう患者様のために、当院では宮城県初となる眼科手術での低濃度笑気ガス麻酔を導入致しました。 ご希望のある方は気軽にご相談ください。