眼科一般

白内障

白内障とは、目の中のレンズである水晶体が白く濁って視力が低下する病気です。ほとんどは加齢現象ですが、まれに目の怪我やからだの病気に伴っておこることもあります。

症状

  • 視界が全体的にかすむ
  • 視力が低下する
  • 光をまぶしく感じる
  • 暗いときと明るいときで見え方が違うなど

軽いうちは進行を遅らせる点眼薬を使うこともありますが、進んでしまった場合には手術が必要になります。当院では現在のところ白内障手術を行っておりませんので、対象の方は分院(泉中央)へご案内させていただきます。

緑内障

緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。治療が遅れると失明に至ることもあります。

緑内障の症状

少しずつ見える範囲が狭くなっていきます。しかし、その進行は非常にゆっくりで、両方の目の症状が同時に進行することは稀なので、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。
緑内障は中高年の方に起こる代表的な病気のひとつです。症状がない場合でも、当院を受診された方には定期的に検診を行いチェックします。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、かゆみ・充血などの症状を起こす病気です。

治療の基本は点眼薬です。治療には、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が、主に使われます。重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合があります。

アレルギー性結膜炎のなかでも、症状の出やすい時期が予測できる花粉などが原因のアレルギー症状の場合には、『初期療法』が推奨されます。症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から抗アレルギー点眼薬による治療を始める方法で、花粉飛散ピーク時の症状が軽くなります。毎年花粉症がひどい方は、症状があらわれる前に眼科を受診するようにしましょう。

飛蚊症ひぶんしょう

飛蚊症とは、モノを見ているときに黒い虫のようなものが動いて見える状態のことです。黒い虫のようなものの形や大きさはさまざまで、視線を動かすと追いかけてくるような動きをする場合もあります。一般的には眼球の加齢現象であり心配はありませんが、まれに網膜剥離の前兆である場合もあります。急に数が増えたりと悪化した場合は早めに眼科を受診しましょう。

糖尿病網膜症

ながく糖尿病に罹患していると目の中の網膜という組織が障害を受け、視力が低下する病気です。網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳への視神経に伝達する組織で、カメラでいうとフィルムのはたらきをしています。
糖尿病網膜症は、定期的な検診と早期の治療を行えば病気の進行を抑えることができますが、放置していると失明に至るおそろしいものです。糖尿病と診断されたら、症状がなくても定期的に眼科へ通院しましょう。

ドライアイ

ドライアイは、涙の量が不足したり、涙の質が劣化することによって眼球が乾燥する病気です。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。

ドライアイの主な症状
ドライアイチェックシート

気になる方は「たかが疲れ目だろう…」と自己判断せずに、一度眼科の診察を受けるようにしましょう。

眼瞼下垂がんけんかすい

上まぶたが下がっているため、見た目や見え方に支障がでる病気です。

症状

  • 目が開きにくい
  • 視界が狭く、上を見づらい
  • よく「眠そうな目」だと言われる

ほとんどは加齢の影響によるものです。ハードコンタクトレンズを長年つけていた方にも起こりやすいと言われています。当院の分院である『仙台まぶたと眼のクリニック』では眼瞼下垂の専門医がおります。保険診療での最先端手術が可能ですので、興味のある方は遠慮なくお申しください。

逆さまつげ

まつげが目に刺さり、痛みや異物感などを起こす病気です。様々なタイプがあり、眼瞼内反(がんけんないはん)・睫毛内反(しょうもうないはん)・睫毛乱生(しょうもうらんせい)などに分けられます。程度の軽いうちはまつげを抜く処置で対処できますが、ひどくなると手術が必要になります。

当院の分院である『仙台まぶたと眼のクリニック』では逆さまつげの専門医がおります。保険診療での最先端手術が可能ですので、興味のある方は遠慮なくお申しください。

小児眼科

注:小児眼科(斜視・弱視)の診療は現在行っておりません。

(1)5歳未満の視力低下
(2)斜視の検査・治療
については、専門機関への受診をお願いいたします。